- タイムズカーシェアの空港と都市部限定の一部の区間のみ
- 都内7区にある一人乗り電気自動車「Times Car PLUS × Ha:mo」
そのため、車を乗り捨てたいという人はカーシェアよりもレンタカーをおすすめします。
この記事では、カーシェアで乗り捨てができない理由や、乗り捨てができるカーシェアについて解説します。
カーシェアは乗り捨てができない?
まずは、カーシェアがそもそもどういったサービスなのか、乗り捨てとはどのような行為のことなのかを説明していきます。
そもそもカーシェアとは?
カーシェアとはどんなサービスか知っていますか?
カーシェアとは、会員間で車をシェアするサービスです。便利かつ環境にも優しい新しい移動手段として普及してきています。
24時間365日好きな時に、短時間(10分~15分単位)から車を借りることができます。6時間単位のレンタカーとは違って、短時間の利用でも料金を無駄にすることがありません。
レンタカーと違って面倒な手続きも必要がなく、安い料金で車を借りることができます。
ガソリン代や、保険料は利用金に含まれているので、料金体系もシンプルです。
乗り捨てってどういう意味?
乗り捨てとはそもそもどういった行為のことを指すのでしょうか?
乗り捨てとは、「出発ステーション以外のステーションに車を返却する」行為のことをいいます。
レンタカーを利用したことのある方は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
引っ越しの時や移動先では車を利用しない時などは、乗り捨てができるとわざわざ返却に戻る必要が無いので便利ですよね。
基本的にカーシェアは乗り捨てができない
カーシェアでは基本的に乗り捨てはできません。借りたステーションで返さなければいけません。
レンタカーでは乗り捨てが可能な会社は多いですが、カーシェアではできません。
では、なぜ乗り捨てができないのでしょうか?
カーシェアが乗り捨てできない理由とは?
海外のカーシェアリングサービスでは乗り捨てができる所もあるのですが、日本のカーシェアでは基本的に乗り捨てができません。
レンタカーと比べてもカーシェアの方が、車をレンタルすることのできるステーションの数がはるかに多いのにも関わらず、乗り捨てができない理由は主にふたつあります。
理由①駐車場の確保が難しい
カーシェアで乗り捨てができない理由のひとつとして、駐車場の確保が難しいことが挙げられます。
乗り捨てをするには、移動先にも専用の駐車場を余分に用意しておく必要があります。
大手カーシェアサービス会社のタイムズカーシェアによると、「利便性を考えると乗り捨てを可能にするには、車両数の数の1.5~3倍の数の駐車場が必要」とのことなので、コストの面でも難しそうです。
理由②車の移動コストの問題
乗り捨てができないふたつ目の理由は、車の移動コストの問題です。
もし乗り捨てが可能になった場合、車のかたよりが生まれてしまいます。目的地として人気の場所に車が集まることになりますが、そうなると出発地として人気の場所に車両が足りなくて「車を使いたいけど使えない」状態になってしまいます。
車両がかたよると車の流動性がなくなり、運営会社としては機会損失につながります。
スタッフが車両を移動させたとしても、人件費やガソリン代などのコストがかかります。
以上のふたつが、カーシェアで乗り捨てができない理由です。
乗り捨てができるカーシェアリングも?
先ほど乗り捨ては”基本的に”できないと説明をしてきました。
ただし例外的にカーシェアリングサービス大手のタイムズカーシェアなら一部区間で乗り捨てが可能となっています。
タイムズカーシェアなら一部区間で乗り捨てができる
タイムズカーシェアでは空港と都市部の区間で乗り捨てが可能です。
空港乗り捨てサービスは【空港乗り捨てサービス対応】と記載のある一部のタイムズカーステーションのみが対応しています。
料金は車のクラスによって以下のように異なります。
クラス | 料金 |
---|---|
ベーシック | 3,300円/回 |
ミドル | 3,850円/回 |
プレミアム | 4,400円/回 |
旅行や出張などで空港乗り継ぎを利用される予定のある方は利用してみてはいかがでしょうか。
空港までの乗り継ぎまでに寄り道をしたい人や、タクシー料金を抑えたい人におすすめです。
ご利用の方はこちらからどうぞ。
Times Car SHARE × Ha:mo
タイムズカーシェアが実証実験をしているサービス「Times Car SHARE × Ha:mo」でも乗り捨ては可能です。
都内7区の数十箇所のみで利用できるサービスで、一人用電気車両をシェアすることができます。
タイムズカーシェアの会員は専用のアプリを使用することができるので、別途入会する必要はありません。
利用料金は220円/15分なので、タイムズカーシェアと同じです。
カーシェアにはメリットもある!?
カーシェアは、一部区間を除いて乗り捨てができないということはご理解いただけたかと思います。
マイナスのイメージを持たれた方も多いと思うのですが、カーシェアリングのサービスは非常に魅力的な部分もあります。
カーシェアのメリットとは?
カーシェアには大きく3つのメリットがあります。
24時間いつでも利用できる
ひとつ目のメリットは24時間いつでも利用ができるということです。
カーシェアは、無人のカーステーションに駐車されている車をネットやアプリで予約します。
レンタカーの場合、その営業所に出向いて車をレンタルします。ですので、営業所が営業時間外の時間帯は車を借りることも返すこともできません。
それに対して、カーシェアは無人のカーステーションに駐車されている車をレンタルするので、営業時間など関係なく、24時間いつでも好きな時に利用できます。
短時間でも利用できる
ふたつ目のメリットは、短時間でも利用できるというところです。
カーシェアは会社によりますが、最短で10~15分単位で利用することができます。
レンタカーの場合、最短でも6時間からのレンタルが多いです。
レンタカーの場合、借りる時間を前もって伝えておく必要があります。その時間より返却が遅くなってしまった場合、もちろん割高な延長料金がかかります。
また、返却予定時間よりも早く返却した場合でも、最初に決めた料金分が請求されます。
ちょっとそこまで買い物に行くのに6時間も必要ないことがほとんどだと思います。
カーシェアも予約の際に返却時間を決めてからレンタルしますが、返却予定時間を長めにとっておいて、予定よりも早く返却した場合、そのぶんの料金は請求されません。実際に車を利用した時間だけ請求されるのです(時間パックコースは除く)。
車の維持費がかからない
最後のメリットは車の維持費がかからないことです。
維持費というのは、保険料、ガソリン、自動車税、駐車場代、車検代など、沢山あります。
マイカーを所持していると、車本体に数百万円というお金がかかるだけでなく、今挙げた維持費がかかってきます。
ですがカーシェアだと、基本料金と利用料にすべて含まれています。
レンタカーの場合、車両の料金以外に別途保険に加入し、返却前にガソリンを満タンにする必要がありますが、シェアカーは保険は利用料に含まれていますし、ガソリンを入れる必要もありません。
もしガソリンを入れる場合、車内にあるガソリンカードを使用すると利用者は料金を払わずにガソリンを入れることができます。ガソリンを入れると、手間賃として利用料が割引になるサービスもあります。
以上がカーシェアのメリットです。
乗り捨てはできませんが、レンタカーやマイカーに比べて魅力的な部分が沢山あると感じていただけたでしょう。
最後にカーシェアとレンタカー、マイカーの特徴を比較したものを載せておくので参考にしてください。
当コンテンツでは、カーシェア大手3社の料金を比較しています。タイムズカーシェア、オリックスカーシェア、カレコ・カーシェア…
カーシェアとレンタカーの特徴比較
カーシェア | レンタカー | |
---|---|---|
月額基本料金 | 0円〜1,030円 | なし |
貸し出し・返却時間 | 24時間可能 | 営業時間内のみ |
貸し出し・予約 | ネット予約 | ネット・電話・店舗予約 |
保険料 | 0円 | 1,000円程度 |
ガソリン代 | 0円 | 満タンにして車を返却 |
カーナビ、ETC | 車種により | 車種により |
車種 | 選びにくい | 選びやすい |
タバコ | × | ◯ |
乗り捨て | × | 会社による |
カーシェアとマイカーの特徴比較
カーシェア | マイカー | |
---|---|---|
車両 | 0円 | 約300万円 |
その他費用 | 初期費用(約2,000)+月額基本料金(無料~1,000円)+利用料金(約200円/15分) | 税金+保険+ガソリン代+駐車場+整備・消耗品+車検 |
タバコ | できない | できる |
私物 | 置けない | 置ける |
ペット | 乗せれない | 乗せられる |
乗り捨てができるカーシェアまとめ
日本のカーシェアサービスでは基本的に乗り捨てはできません。
乗り捨ての専用駐車場の確保、乗り捨て後の車の移動コストが問題だからです。
今後、日本でカーシェアで乗り捨てが可能となるサービスが広まる可能性はあります。
今は借りたステーションへ返さなければいけないという前提のもとで計画的にカーシェアを使ってみてはいかがでしょうか。